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仲介手数料とは、土地や家などの不動産売買のとき、不動産屋に手数料として支払うお金のことです。(賃貸アパートやマンションの入居時などに払う手数料も仲介手数料といいます)
▲買主・売主共に担当不動産業者がいる場合の図。買主も同じ不動産屋が見つけた場合は、買主側からも仲介手数料を受け取れる
売買価格 | 仲介手数料 |
---|---|
500万円 | 226,800円 |
1000万円 | 388,800円 |
1500万円 | 550,800円 |
2000万円 | 712,800円 |
2500万円 | 874,800円 |
3000万円 | 1,036,800円 |
4000万円 | 1,360,800円 |
5000万円 | 1,684,800円 |
6000万円 | 2,008,800円 |
7000万円 | 2,332,800円 |
8000万円 | 2,656,800円 |
9000万円 | 2,980,800円 |
1億円 | 3,304,800円 |
国土交通省告示第百七十二号(最終改正平成26年2月28日)「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」
売買価格(税込) | 仲介手数料の金額 |
---|---|
200万円以下の金額 | 5%+消費税8% |
200万円を超え400万円以下の金額 | 4%+消費税8% |
400万円を超える金額 | 3%+消費税8% |
「上限」なので、ここまでの金額の範囲であれば仲介手数料を受け取って良いことになります。
上限が3段階に分かれているので、A・B・Cの3つの部分をそれぞれ計算し、3つを合計し消費税を足した額が仲介手数料の上限額です。
ただ、いちいち3つに分けて計算するのは大変ですしミスも有り得ます。そこで400万円を超える不動産売買の場合は、簡易計算式を利用して計算します。
もっと簡単に計算できます
仲介手数料 =( 売買価格×3% )+ 6万円 + 消費税8% |
---|
上記3,000万円の物件で当てはめて考えてみると・・・
(3,000万円×3%)+6万円+消費税8%=103.68万円 確かに3つに分けて計算した答えと同じになりますね!
仲介手数料 =( 売買価格×3.24% )+ 6万4,800円 |
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同じく3,000万円の物件を当てはめて計算します。
(3,000万円×3.24%)+6万4,800円=103.68万円 こちらも同じ答えが出ました。
簡易計算式の6万円より前の部分、「( 売買価格×3% )」に注目してみましょう。この「3%」というのは、上記「国が定める仲介手数料の上限」表の中の、“400万円を超える金額”部分の計算に使用する率です。
でも、本当は200万円以下の部分は5%、200万超~400万円以下部分は4%で計算しなければいけません。このままの計算式では安くなってしまいます。
そこで本来の5%、4%で計算した数字を出してみると・・・。
3%で計算した時との差額は、4万円+2万円=6万円です。6万円を足すのは、この差額を埋める意味でのことという訳です。もうひとつの8%の消費税を組み込んだ式では64,800円を足していますが、これは6万円+消費税8%の金額です。
上記の式で出る金額が、不動産業者が受け取れる仲介手数料の“上限額”となっているわけですが、実際仲介手数料っていくら取られるのでしょうか。
「上限」ということを知らされず、
当たり前に上限一杯支払っている
一般的に、仲介手数料の上限一杯まで請求する不動産屋がほとんどです。実際、不動産取引を行った方の仲介手数料を見てみると・・・
仲介手数料上限額 | (790万円×3%)+6万円+消費税=320,760円 |
実際支払った仲介手数料 | 約30万円 |
仲介手数料上限額 | (2,150万円×3%)+6万円+消費税=76.14万円 |
実際支払った仲介手数料 | 約70万円 |
仲介手数料上限額 | (2,700万円×3%)+6万円+消費税=93.96万円 |
実際支払った仲介手数料 | 約40万円 |
Cさんだけは仲介手数料を半額にしてもらっていますが、Aさん、Bさんはしっかり上限一杯支払っています。
Cさんの場合は事情があり、90坪の土地を売却する予定が、30坪・60坪と切り分けて売ることになってしまいました。その為、1度目の30坪土地を売却した際には仲介手数料上限一杯まで支払い、2度目の60坪土地を売却した際は仲介手数料を半額にするということで話がまとまったそうです。
元々不動産屋が知り合いだったり、Cさんのように特別の場合を除き、普通は仲介手数料は満額支払うことが殆どです(買主・売主両方から仲介手数料がとれる場合に、買う側は手数料を無料にしている不動産屋もあります)。
とはいえ、仲介手数料は「上限までならいくらでも良い」とされているため、不動産屋はお客さんを呼び込むため、期間限定で仲介手数料を半額にするキャンペーンをやっていたりします。
仲介手数料は取引価格が1,000万円であれば約39万円、3,000万円で100万円超、6,000万円で200万円超・・・という不動産売買にかかる費用の中でも高額な出費です。売却を急いでいないときは仲介手数料半額の期間を狙って契約すると手元に残る現金がかなり増えることになります。
仲介手数料の計算式で出る数字は、仲介手数料の「上限」です。ですが不動産業者は、「上限」という説明はしません。当たり前かのように、上限一杯の値段が明細書に記載されています。
例えば3,000万円の物件の売買取引では、仲介手数料上限は103.68万円。0~103.68万円の間であれば本来仲介手数料はいくらでも良いのです。応じてくれるくれないは別として、金額が大きいので仲介手数料の値引き交渉はするべきです。
ダメ元でも値引き交渉をしてみる価値はあります
売却したい土地が人気物件であればどこの会社も契約を取りたいはずなので、「仲介手数料を少し下げてくれたら契約する」と交渉するのもひとつの手です。半額まで大きな値引きは期待できないとしても、元々の金額が大きいので数万円単位での値下げに応じてくれる不動産業者が見つかる可能性もあります。
仲介手数料が無料・半額、など値引きをしている不動産仲介業者について詳しくはこちら
→仲介手数料は値引きできる?無料・半額の不動産屋を比較しました
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